2012年03月20日
伊豆半島ジオパーク構想って知ってますか?
日本のジオパーク(日本ジオパーク委員会、2011)
ジオパークって聞いたことありますか?ジオパークとは簡単に言えば、「地球活動の遺産を主な見所とする自然の中の公園」です。地質学的魅力いっぱいの伊豆半島をジオパークにしようという試みが進行中です。
今現在、日本国内には、日本ジオパーク委員会によって20ヶ所が認定されています。そのうち5ヶ所は世界ジオパークとして認定されています(図参照)。
伊豆半島をまず日本ジオパークに登録させ(平成24年目標)、実績を積んだ上で世界ジオパークに登録(平成27年目標)をめざし県が推し進めています。
日本ジオパーク委員会の認定基準は
①地域の地史や地質現象がよくわかる地質遺産を多数含むだけでなく、考古学的・生態学的もしくは文化的な価値のあるサイトも含む、明瞭に境界を定められた地域である。
②公的機関・地域社会ならびに民間団体によるしっかりした運営組織と運営・財政計画を持つ。
③ジオツーリズムなどを通じて、地域の持続可能な社会・経済発展を育成する。
④博物館、自然観察路、ガイド付きツアーなどにより、地球科学や環境問題に関する教育・普及活動を行う。
⑤それぞれの地域の伝統と法に基づき地質遺産を確実に保護する。
⑥世界的ネットワークの一員として、相互に情報交換を行い、会議に参加し、ネットワークを積極的に活性化させる。
⑦地質災害に関して社会と知識を共有するためにジオパークが役に立つこと。
以上が認定基準のようですが、伊豆半島の現状を私見で判断すると、
①→◎、伊豆半島はもともとは本州とは離れていた、南にあった海底火山群であったという特殊な起源を持っていることからして十分。現在の半島の形に至るまでの過程(環境)が地質に刻まれているはずです。
②→△、川勝県知事率いる県が主導で、熱心にやっているようです。しかしながら自治体レベルだとどうでしょうか?予算等の問題も絡んでくるので、厳しいとは思いますが、若干温度差があるような気がします。民間レベルだとなおさら難しいかな?
③→△、ジオツーリズムこれからどんどんやってほしい!そのためにはガイドおの養成が不可欠、もちろん専門家の先生方のガイドがベストですが、人数にも限りがあるので、住人が伊豆半島は地形・地質学的に面白い場所であるという認識した上で、来訪者にわかりやすく説明できるようにならないとだめかな。あと、魅力的なジオ関連グッズやジオ丼、ジオ定食…当店もいろいろ考えているところです。
④→△、お金はかかりますが箱物や遊歩道、案内板等の整備は必要。でもそれ以上にガイドが重要だと思います。でもボランティアとなるとどれだけ集まるかなぁ?
⑤→△、地元民が地質遺産の重要性に気がつけば、自然と保護されていくと思います。興味を持つことが大事。
⑥→先生方お願いします。
⑦→◎、住んでいる周辺の地形・地質を知ることで、起こりうる災害の種類・規模を推定できます。住んでいる近所の環境に興味を持ちましょう。
周りの人に、「ジオパークって知ってる?」と聞いても、まったく知らない人も多いし、聞いたことはあるけどよく知らないという人が多いです。まずは地元民が興味を持たないことには、この構想は無理がありますよね。私も近所の地質から踏査していこうと思います。
参考およびお薦めHP静岡県/伊豆半島ジオパーク構想いよいよスタート! http://www.pref.shizuoka.jp/soumu/so-820/jiopa-ku.html
日本ジオパーク委員会 http://www.gsj.jp/jgc/indexJ.html
伊豆半島ジオパーク構想 http://izugeopark.org/
いずじおブログ http://blog.livedoor.jp/izugeopark/
あと伊豆地域の人は、伊豆新聞がおすすめです!ジオパークのニュースや連載盛りだくさんです。
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Posted by さざえさん at 23:15│Comments(0)
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