青木さざえ店

南伊豆町小稲地区にある来宮神社の祭典として毎年旧暦の8月14日の夜(中秋の名月の前夜)行われる。今年は新暦の９月２６日（土）がその日にあたる。本祭りの虎舞は２０時過ぎから行われる。この虎舞は江戸時代の劇作家・近松門左衛門の「国姓爺合戦」（こくせんやかっせん）の一部を舞にしたもので、漢人「和藤内」が竹薮に差し掛かった時に、大虎と出くわし、格闘の末、虎を生け捕りにし連れ帰るという筋書き。 全国的にも珍しい舞で、豊年の年には竜も出て竜虎の舞が行われる。静岡県の無形文化財指定。問い合わせ：0558-62-0141(南伊豆町観光協会)

↑　この写真虎が３頭いるように見えるが、１頭の虎が激しい動きでぶれて写っているだけ。


　私も実際に生で見る以前までは、単なる小さな集落の村祭りではないかと邪推していたが、１０年ほど前に初めて見て感動した。それ以来ほぼ毎年足を運んでいる。見所はユーモアあふれる虎の暴れっぷりであろう。この虎は地元の若者が二人一組で一つの着ぐるみの中に入り演じるが、着ぐるみの中はとても暑く、中から外の視界はおそらくほとんどないと思われる。そんな悪条件の中、狭い木造のガタガタ、ギシギシ軋む特設ステージ上で大暴れするのだ。その暴れ方は、主人公の和藤内（わとうない）役が登場するとさらにエスカレートして、高いステージから落ちそうになることもしばしば。万が一落ちれば大怪我の可能性があるヒヤヒヤものの舞である。長時間にわたり無理な姿勢で激しい動きをするため、中に入る若者にはかなりの身体能力が要求される。毎年、この祭りを見るたび、「俺も体きたえなきゃいかんなぁ～」と思うが、そのとき思うのみで、メタボまっしぐらである。残念。

YouTubeにいい動画あったので貼っときますね。
⇒小稲の虎舞https://www.youtube.com/watch?v=W6JWCkZ5Msw


大きな地図で見る